令和元年10月7日、決算特別委員会にて福祉保健委員会所管質疑を行いました。
主な質問項目
- 障害者のグループホームについて
詳細は以下をご覧ください。
障害者のグループホームについて
それでは、質問してまいりますが、まず初めに、障害者のグループホームに関して伺ってまいります。
障害者団体の皆さんとお話しする機会がございまして、それぞれ身体、知的、精神とさまざまな団体がある中で、それぞれ親亡き後の対策としてのグループホームを要望されているということが大変多く感じました。
その上で、グループホームの整備をしていくということに関しては、世田谷区もノーマライゼーションプランとか、第五期の世田谷区障害者福祉計画の中でしっかりその位置づけをしているところでありますけれども、どうも各団体さんが要望するような数にはまだまだ届いていないというのが実情かなと思います。
その上で、区もいろんな取り組みをしていて、例えば不動産の事業者さんに障害者グループホームの整備に適した物件があればお知らせをしていただきたいというような、これもこういうパンフレットを出されているというのも存じ上げているんですけれども、例えばこういう不動産業者さんにお声がけをして、グループホームに適した物件とかというものの御紹介というのはどれぐらい実績があるんでしょうか。まずそれを伺いたいと思います。
阿部 障害者地域生活課長
今、委員御指摘の不動産事業者団体のほうにお願いをして、土地、建物のオーナーさんと運営をしようとする事業者のマッチングを図るということでやっていますが、今のところ、私、区のほうに事業者のほうから情報提供をお願いされている件数は二件でございます。
こうしたグループホームに適した物件がいろいろ情報を寄せられるのが一番いいと思うんですけれども、二件ということで大変少ない数でございまして、障害者の団体さんの中には、例えば世田谷区が所有している遊休地等を活用して、そういう土地をグループホーム等に区から貸していただけないかというようなお話も伺っております。
それで、区のほうから遊休地はどれぐらいあるのかという話をお伺いしたら、結構あるんですよね。ただ、世田谷区の本庁舎の建てかえ等を見込んで、仮庁舎であったり、駐車場であったりとかということに利用するというようなケースもあって、向こう数年間にわたっては活用する方針が決まっているというような土地もあったり、決まっていない土地もあったりということなんですけれども、将来的にそういう土地を検討して、こうしたグループホーム等に活用するために、各種団体さんにお貸しをするというようなことも考えられると思うんです。皆さんは、どちらかというと、団体さんのお話だと、建物はある程度手当てをして建てたりということはできるんだけれども、土地は世田谷の場合には単価が高いので、なかなか土地の手当てというのができないということで、その点は区のほうにもしっかり検討していただいて、手当てをしていただければ助かるんだけれどもなというようなお話を伺っているんですけれども、この点については担当部局としてはどういうふうにお考えでしょうか。
阿部 障害者地域生活課長
梅ヶ丘拠点からの地域移行にも対応した重度の方向けのグループホームの整備というところが、特に現在は余り進んでいない状況がございますので、こうした状況に鑑みまして、区では、昨年度に障害者施設整備等に係る基本方針検討委員会を設け、通所施設とグループホーム、こちらの整備促進策の検討を進めていまして、今般、世田谷区地域保健福祉審議会の諮問に向けた検討素材を取りまとめたところです。
この検討素材では、重度障害者向けのグループホームについては、令和十二年度までの整備目標を設定した上で公有地活用による障害者施設整備、誘導に際し、事業者に併設を求めていく方向を打ち出しておりますので、今後、御指摘の庁舎整備のための活動予定のものも含めまして、区有地の洗い出しを行いまして、関係所管とも連携して、グループホームや通所施設の活用を積極的に検討してまいりたいと思います。
ぜひ積極的に施設整備していただきたいと思う。
ちょっと話は戻るんですけれども、現在、グループホームの数というのはどれぐらいあって、今目標の話をされましたけれども、目標値としてどれぐらいを検討していくのかということもちょっと伺っておきたいと思います。
阿部 障害者地域生活課長
現在策定しております障害福祉計画の中では、令和二年度までに三百七十人分を確保するという目標を掲げておりまして、現在の時点で三百四十七人分が開設をしております。
今後の計画でございますが、これからグループホームの利用に関して、施設利用者等の御意向なども参考にして、何とか将来の必要数を把握しまして、それに基づいて各地域ごとの整備目標ということで設けて実施していきたいと思っております。
わかりました。いずれにしても、団体さんからは足りない、足りないというお話を伺うので、目標値に随分近づいているようでありますけれども、目標値の修正等も必要な部分もあると思いますので、しっかり検討していただきたいと要望しておきたいと思います。
それとあともう一つぐらいしか聞けないんですけれども、東京リハビリテーションセンター世田谷に関しては、障害者団体さんからさまざま、評判としては余りよくない評判を伺っておりまして、その中でも、例えばショートステイとか、そういう申し込みをした場合に、特に重度の障害をお持ちの方には大変厳しい回答が返ってきて、受け入れ体制がしっかり整っているのかどうかということに関しても、さまざま厳しい意見をお伺いいたしました。
その上で、これは確かなのかどうかちょっとわかりませんけれども、対応する職員がワンオペというようなことではないのかというようなお話もございましたけれども、今の現状の把握と今後の改善の方策について簡単にお答えをいただければと思います。ちょっと時間がございませんので。
阿部 障害者地域生活課長
御指摘のとおりで、夜間の特に看護師が足りていないのではないかという御指摘をいただいていますが、基準としては満たしておりまして、夜間は他の支援員も夜勤で勤めているところです。ただ、御意見もありますので、この九月から運営事業者と協議を行いまして、看護師の増員を図って医療的ケアのある方などの受け入れをふやしているところです。
今後も引き続き、事業者に働きかけてまいります。
そういう利用者の区民の意見にしっかり寄り添って、改善をしていくことを要望しまして、私の質問を終わります。