令和4年3月24日、予算特別委員会にて補充質疑を行いました。
主な質問項目
- 補聴器の購入助成について
- おたふく風邪ワクチンについて
- がんの遺伝子検査の補助について
詳細は以下をご覧ください。
補聴器の購入助成について
おたふく風邪ワクチンについて
がんの遺伝子検査の補助について
それでは、補充質疑をしてまいります。
私は、ひとり暮らしの世帯が世田谷では五三%、夫婦のみ世帯が一七%といった世田谷区特有の世帯構成に占める割合が、両方で七割を超えているという現状から、再配分の公平性ということを考えて、区民一人一人を尊重した予算の在り方を再考できないかと、今後の区の基本計画の中に盛り込んで不公平感の解消を求めてきておりますけれども、具体的な施策と考えた場合に、健康で過ごすということは全ての区民の願いでありますから、世帯構成に関係なく補助できる施策の対象として、健康診断の充実とか、またワクチン接種などは有効と考えます。
それで提案をしたいと思いますけれども、三点。まず、高齢者の方、障害を持っていらっしゃる方のものではなくて、加齢により聴覚が不自由になられた方に対する補聴器の購入の助成をするという制度をほかの自治体では実施しているところが大変多いです。特に四万円ぐらいを上限に、購入費用の半分を助成するということをやっているようです。
二十三区の状況を見ますと、十四区が実施していて、また三区が検討中だと。実施していないのは六区ということですから、その中に世田谷区は入っているんですね。
こういうことをぜひ実施を検討していただきたいと要望したいんですけれども、世田谷区の現状、考え方を問いたいと思います。
二番目が、おたふく風邪のワクチン接種の無償化ということ、これは今度の予算で八王子市がやるということですけれども、おたふく風邪は子どもがかかる病気という認識が高いんですけれども、どうも成人の方がかかった場合には特に重篤化するということでありまして、子どもさんがかかって、パパ、ママがかかるという場合があるということなもんですから、子どものときにおたふく風邪をやっていない、もしくはおたふく風邪の予防接種をしていないという方に向けて、おたふく風邪の予防接種を実施するということは大変有効だということです。感染力が大変強いということですから、予防接種の効果というのはそれなりに認められているということですので、ぜひこの予防接種の助成についても、何とか検討できないかというのが二点目。
三点目が、人生百年時代ということで、二人に一人ががんを発症するというようなことでありますから、今がんの予防と早期発見のために、定期健康診断では把握できないがんのリスクを、そうした検査、遺伝子検査で、早めに知ろうというようなことを民間の検査機関がやっているということで、これを取り入れることによってどういう危険因子が自分にあるかということを知ることができるということは、がんの備えや予防にもなりますし、ひいては世田谷区の医療費支出の抑制にもつながるということでありますから、そうした民間の動きとかを取り入れて、遺伝子検査も世田谷区として取り入れたらどうかということです。
それで、現状としては、民間の遺伝子検査は知りたい項目に限定して検査をした場合には、検査キットは千九百八十円、一項目当たりの費用が二千五百円と、料金もそんなに高くはないということですけれども、この点について世田谷区も助成をしていけたらなというふうに思います。
以上三点について、世田谷区の考え方を伺いたいと思います。
長岡 高齢福祉部長
私からは、補聴器についてお答えいたします。
補聴器購入費の助成につきましては、高齢者の自立した生活のため、加齢により聞こえが悪くなるといった身体機能の低下に対する支援として、ニーズの把握や他自治体での取組状況等を踏まえて、区民間の公平性や制度の持続可能性など、多角的な視点も考慮しながら検討していく必要があると考えております。
来年度、令和六年度から八年度の三年間を計画期間とする第九期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定の検討に着手いたします。ニーズ調査を通じて、高齢者への補聴器購入費の助成に関するニーズの把握に努めるとともに、世田谷区地域保健福祉審議会の高齢者福祉・介護保険部会において審議することとなりますので、高齢者の補聴器購入費助成につきましては議論を進めてまいります。
辻 世田谷保健所長
私からは、おたふく風邪ワクチンにまずお答えいたします。
おたふく風邪にかかった際の合併症として、思春期以降に初めてかかると精巣炎や卵巣炎、重度の難聴等がありまして、厚生労働省の審議会では、おたふく風邪ワクチン定期接種化が協議されております。一方、当ワクチンの副反応について、無菌性髄膜炎はありますが、こちらも同審議会で、その発生頻度や重症度を検証されております。区といたしましては、こちらの助成につきましては、国の検証も踏まえ、メリットやデメリットと等課題を整理してまいりたいと考えております。
続きまして、がんの遺伝子検査の補助についてお答えいたします。
がんの遺伝子検査はがんの診断、抗がん剤の効果や副反応の評価のため、医療機関において行っており、区が実施するがん検診を定める国の指針には現時点では定められていない状況でございます。今後は、世田谷区がん対策推進委員会の御意見をお聞きしつつ、指針の改定など国の動向を注視してまいります。
今回質問したのは、世帯間のいろいろなギャップを埋めるために、世田谷区として行政サービスとして提供するものを何とか検討できないかということなんですが、区長、こういう内容で、例えばひとり暮らし世帯、夫婦のみ世帯にサービス提供するということを考えられると思うんですけれども、今後の考え方を区長から伺っておきたいと思います。
保坂 区長
ひとり暮らしで孤立、孤独を深めている方にとっても、できるだけ健康に安全な生活改善に資する政策が必要だというふうに思っています。
ぜひそういう視点で、世帯間のギャップを埋めるような施策展開をぜひしていただきたい。この三点についても、ぜひ実施に向けて検討していただきたいと要望しておきたいと思います。
以上で私の質問を終わります。