令和2年第1回定例会 予算特別委員会 福祉保健委員会所管質疑

令和2年3月12日、予算特別委員会にて福祉保健委員会所管質疑を行いました。

主な質問項目

  • テレビ電話を利用した手話通訳サービス導入について
  • お祝い金制度について

詳細は以下をご覧ください。

テレビ電話を利用した手話通訳サービス導入について

企画総務の領域で、窓口業務でテレビ電話機能のあるスカイプなどのアプリケーションによるインターネットでの双方向によるフェース・トゥ・フェースのサービス導入の要望をいたしましたが、福祉サービスに関しても、具体的な提案の要望と質問をさせていただきます。
障害者に対する合理的な配慮についてはさまざまな議論がありますが、技術的な進歩によって解決してくれる場合もあり、導入の検討をすべきものもあります。それは、テレビ電話機能のあるスカイプなどのアプリケーションを活用した手話通訳サービスの実施です。
現在、世田谷区は、フルタイムでの通訳者が利用者に提供されているわけではなくて、不便をおかけしている状況でありますけれども、いつでも手話通訳が可能な環境を整えることも必要だと思います。そこで、既に福島県の郡山市などは、LINEやスカイプなどを使って、この手話通訳のサービスを導入しているということであります。
世田谷区も早急に導入すべきだと思いますけれども、二月二十八日に、聴覚障害者が手話通訳を介して電話を利用できるサービスを制度化する新法案を閣議決定したと聞いておりますが、国の動向も含め、区の見解を伺いたいと思います。

太田 障害施策推進課長

区では、聴覚障害者の情報機会の拡大のため、閉庁日を除く平日の午前九時から十二時の間、第二庁舎一階に手話通訳者を一名配置しております。また、各保健福祉センター保健福祉課に配置されているタブレット端末を活用し、第二庁舎に待機している手話通訳者と画面を通した手話通訳も実施してございます。手話通訳者の配置は平日の午前中となっていることから、午後の対応として、委託によるタブレット端末を活用した手話通訳サービスを令和二年度中に本庁でモデル実施することを検討しているところでございます。
お話しの郡山市のサービスについてでございますが、スマートフォンやタブレット端末を利用し、LINEやスカイプからテレビ電話機能により、市の専任通訳者と自宅や出先等から会話ができるというもので、聴覚障害者の利便性向上につながるものと認識しております。
一方、国においては、聴覚障害者がインターネットのテレビ電話を通じてオペレーターと手話や文字でやりとりし、オペレーターが通話先に同時通訳で内容を中継する先ほどの電話リレーサービスを法制化しまして、令和三年度から二十四時間三百六十五日利用可能な公共インフラの整備に取り組んでいるところでございます。区といたしましては、こうした国の動向を踏まえ、郡山市等先進自治体を調査研究し、聴覚障害者団体の御意見等も踏まえながら、検討してまいりたいと考えております。

ぜひ実施をしていただきたいと思いますけれども、これを活用すれば、通訳者も自宅などどこにいても対応ができる、テレワークが可能になるということと、区の担当課と三者通話にすれば、利用者も外出することなく問題解決ができるということでありますので、大変利便性が向上するということでございます。国も前向きに検討している、法制化するということですから、ぜひ実施をしていただきたいと要望しておきたいと思います。

お祝い金制度について

次に、区民の方からお手紙をいただきました。お母様が百歳になられたということで、お祝いの商品券をいただいたということなんですが、大変心苦しいということで、その部分を寄附させていただきたいということを申し出たということなんですが、大変その手続に手間がかかったということで、そういう思いの方がほかにもいらっしゃるんじゃないかということで、担当の高齢福祉課長、前の高齢福祉課長ですけれども、その方にお手紙も差し上げたんだけれども、いまだに御理解をしていただいていないということで、私のほうにお手紙をいただいて、高齢になって、次世代の方にぜひそういうお金を使ってほしいということで、次世代型の基金なんかをつくっていただいて、そこに寄附ができるような選択肢もぜひつくっていただきたいと。
もちろん今までどおり商品券をもらいたいという方もいるでしょうし、区に寄附をしたいという方もいるでしょうし、または記念品が欲しいという方もいらっしゃるんではないかなと。そういった一律のお祝い金という方式だけではなくて、その方、その方に合った選択肢が選べるような体制をぜひつくっていただきたいというのがこの区民の方の御趣旨のようでございます。私もその意見には賛同できると思いますので、区のほうでぜひ検討していただきたいと思いますけれども、世田谷区の現状と今後の取り組みについてお伺いをしたいと思います。

三羽 高齢福祉課長

今御指摘にありましたお祝い金、慶祝事業につきましては、百歳と米寿の方を対象として実施しております。こちらのあり方につきましては、将来に向けた持続可能性の確保の観点から検討を行おうとしているところです。委員お話しの趣旨も含めまして、祝意のあらわし方等についても、今後の社会情勢を踏まえ、総合的に検討を行ってまいります。

部長、どうですかね。こういう区民の方がいらっしゃるので、ぜひそういう気持ちも酌んだ制度にしていただきたいと思いますけれども、最後に一言、よろしくお願いします。

長岡 高齢福祉部長

そうですね、いずれにしましても、慶祝事業のあり方については検討する予定になっておりましたので、委員の趣旨も踏まえまして、検討させていただきたいと思います。

これから百歳を迎える高齢者がふえてくるということで、この事業の存続そのものも検討する必要性が出てくると思いますので、その辺も含めて、区の今後の検討をしっかりしていただきたいと要望いたしまして、私の質問を終わります。

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