令和2年第4回定例会 本会議一般質問

令和2年11月26日、本会議にて一般質問を行いました。

主な質問項目

  • 子宮頸がんHPVワクチン​について
  • せたがやpay​について
  • 公衆浴場​について
  • 区立保育園​の保護者の負担行為について
  • 成年後見制度​について

詳細は以下をご覧ください。

子宮頸がんHPVワクチン​について

十一月十七日、平井デジタル改革担当大臣が、省庁でのパスワード付ジップファイルをウイルスチェックできない、セキュリティー上意味がないとの理由で廃止すると発表いたしました。世田谷区でも廃止する要望をいたしまして、質問に入ります。
子宮頸がんの予防を目的としたHPVワクチンを知ってもらおうと、国が新たに作成したリーフレットの接種対象者となる人たちへの送付が、世田谷区でも明日から始まります。日本では、一年間におよそ一万人の女性がヒトパピローマウイルスに感染し、子宮頸がんを発症、およそ二千八百人が命を落としています。治療のために子宮を失って妊娠できなくなることもあります。
HPVワクチンはこのウイルスの感染を減らすもので、二〇一三年の四月から法律で定められた定期接種になり、費用は公費で無料です。対象は小学校六年から高校一年までの女子で、このウイルスは主に性行為により感染するため、そうした経験をする前に接種するのが望ましいとされているからです。
ところが、定期接種が始まって僅か二か月で勧奨を控えるという異例の措置が取られてから、今もその状況が続いています。接種を促す通知が来ないので、自分が定期接種の対象であることやワクチンの存在すら知らない人も増えているのが現状です。この七年あまりの進展として、国際的なワクチンの予防効果の実証や、国内ではより効果の高い新ワクチンが今年の七月に承認され、定期接種で使えるよう検討が始まったとのことです。
ただ一方で、安全性への不安はいまだ払拭されていません。日本で積極的な接種をやめるきっかけは、接種後の副反応が疑われる全身の痛みや歩行困難、睡眠障害、記憶障害など様々な症状があり、今もこうした症状が続き学校を辞めたり、就職できずにいたりして将来に不安を抱える人たちの深刻な状況です。およそ百三十人が国と製薬会社を相手に裁判で争っていて、国の積極的な勧奨再開に強く反対をしています。これに対して国は、ワクチン接種との因果関係が証明されていないとする一方、こうした症状はワクチンを接種した後に出ていることを重視し、接種後の局所の痛みや不安などが症状を起こすきっかけになったことを否定はできないとしています。
特にこのワクチンは、他の注射と比べて痛みが大きく、訴えている症状が十分理解されずに心の問題などとされてきたことが不安を広げて、症状を深刻化させたという見解もあります。何より必要なのは、原因を明らかにして早く健康を取り戻せるように、治療や生活の支援を強化することだと思います。
いずれにしても、接種するかどうかを判断しなければならないわけですが、個人にとっての効果とリスクを総合的に判断することが肝要と考えます。
まず効果として、女性が一生のうちに子宮頸がんになる確率は一・三%で、ワクチンによってこれを半分以下にできる可能性があるとされています。一方、リスクは、接種後に入院が必要になるような重い症状が起きる日本での確率は〇・〇五%です。この二つの数字をどう考えるか、ワクチンを接種して将来がんになるリスクを減らしたいと考えるかもしれませんし、または将来かかるか分からない病気のために、今の健康を損なうリスクを避けたいと考えるかもしれません。とにかく幅広くワクチンの情報を集めて、家族で話し合って納得して選択することが何よりも大事です。
そして、ワクチン接種を受けるにせよ、受けないにせよ、大事なのは二十歳になったら子宮頸がん検診を受けることです。定期的に受けることで、がんやその前段階での状況を早期に見つけて治療することができます。
そこで伺いますが、区の子宮頸がん検診の受診率はどれくらいでしょうか。また、受診率の向上のため、区はどのような方策を検討、実施していくのか、加えて具体の目標値があればお教えください。
定期接種を受けた児童生徒に対するアンケートの実施も不可欠と考えますが、現状行われていないと聞きます。実施を求めますが、区の見解を伺います。
HPVは、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんなど男性のかかるがんにも関わることが分かっており、国立がん研究センターによると、中咽頭がんは日本で年間千八百人が発症し、男性が女性の五倍近くに上ります。HPVワクチンを製造、販売しているMSD株式会社が男性への適応拡大を承認申請しているのを受けて、厚生労働省は十二月四日、男性接種への適応拡大について審査することを決定しています。
こうした動きに鑑み、女性ばかりでなく男性にもHPVに関する情報を同時期から提供すべきと考え提案いたしますが、区の現状と今後の取組について伺います。
いずれにしても、ワクチンのメリット、デメリットともに十分な情報提供された上で、国民一人一人の自己決定により接種するか、接種しないか、選択がなされるべきで、国や自治体などによる事実上の強制があってはならないことは当然と考えます。この点については、区長に見解を確認しておきたいと思います。

保坂 区長

あべ議員の質問に答えます。
子宮頸がん、HPVワクチンについてであります。
予防接種には、個人の感染症の発症、重症化の予防の利益がある反面、発熱等、軽微な症状をはじめとして、まれに重篤な副反応が生じるなどの不利益が生じる場合がございます。厚生労働省のリーフレットによると、重篤な副反応は一万人当たり五人につきまして、例えば、呼吸困難等の重いアレルギー反応や手足の動きをコントロールすることができなくなる不随意運動などの症状が発症すると報告されています。そのため、議員お話しの予防接種を受けるか否かを、区民お一人お一人が自己決定し、また、選択をしていただくことは大変重要であると認識しております。
区は現在、国の勧告に基づきまして子宮頸がんワクチン接種の積極的な勧奨は控えておりますが、このたび国から、各自治体が当該ワクチンの接種の有効性とリスクの両面の情報提供に取り組むように通知を受けて、対象者及びその保護者の判断の一助として、厚生労働省のパンフレットに、区として作成したお知らせを添付して送ることにいたしました。
また、担当所管の保健所には、今後も接種すべきか否かの判断をできずにお困りの方、接種を不安に思っている方に対して、医師会や教育委員会と連携しながら、本人の自己選択をあくまで基本に、丁寧に相談対応することや、引き続き区民への子宮頸がんワクチンへの正しい情報提供、理解の普及に努めるように指示いたしました。

辻 世田谷保健所長

私からは子宮頸がんワクチンについて、まず、子宮頸がん検診についてお答えいたします。
区は、国の指針に基づき、二十歳以上の女性区民を対象に地域の指定医療機関において子宮がん検診を実施しております。過去三年間の受診率ですが、平成二十九年度は二一・七%、三十年度は二一・六%、令和元年度は二一・六%と、ほぼ横ばいで推移しております。なお、総合的に区のがん対策に取り組むために策定した世田谷区がん対策推進計画では、受診率の当面の目標を三四・九%と定め、その達成を目指しております。
受診率の向上に向けましては、二十歳から六十四歳の偶数年齢の女性全員に対し、子宮頸部がん検診の個別勧奨の送付や、区のホームページ、区内広報掲示板を活用した周知に加え、世田谷区国民健康保険の特定健診、後期高齢者医療制度の長寿健診受診票の一斉送付にがん検診の案内を同封するなどし、検診受診の勧奨に努めております。
さらに四十歳以上につきましては、偶数年齢を対象としておりますが、前年度、受診歴がない場合、翌年度にも受けられるように、国の指針を適用した年齢要件の変更等を検討しております。
次に、子宮頸がんワクチンの今後の対応等についてお答えいたします。
子宮がんの原因となるヒトパピローマウイルス感染症は、主に性行為により感染します。また、女性だけでなく男性も感染し、パートナーとの間で感染することにより、子宮頸がん等のリスクを高める可能性がございます。そのため、ワクチン接種の効果等に加え、ほかの性感染症同様、予防についての普及啓発を行うことは有効であると認識しており、ヒトパピローマウイルス感染症に関する普及啓発は、性別にかかわらず教育を行う必要があると考えております。
今後、例えば、性教育の場を活用し、子宮頸がんを例にした感染防止等の啓発を行うなど、教育委員会とともに検討するほか、御指摘の当該ワクチンに関する児童生徒の意識の調査についても併せて議論をしてまいります
以上です。

せたがやpay​について

次に、実現したせたがやPayですが、国も地方も電子化を加速しようというこの時期に、電子分二億円、紙分六億円という発行比率は適切なのか。今回は既に決定済みと聞きますが、今後、紙を電子に置き換えていくことがコスト面からも必要と考えます。
今後、想定される予定を伺います。
また、各商店街のポイント、スタンプ事業などもせたがやPayに統合していくべきと考えますが、この予定についてもお答えください。

田中 経済産業部長

私からは、二点答弁いたします。
まず、せたがやPayについてです。
今年六月に実施した紙によるプレミアム付区内共通商品券の申込者は、五割以上が高齢者となっております。せたがやPayはあらゆる年齢層にぜひ御利用いただきたいと考えているところですが、高齢者で電子決済に不慣れな方も多く、今回の比率はこのような現在の購入者層に配慮したものです。紙券から電子券への置き換えについては、当初はおおむね五年間での移行を想定していました。今回の販売結果や効果を検証した上で再検討してまいります。
各商店街のポイント、スタンプ事業をせたがやPayを活用して行うことは、商店街事業の効率化や商店街の加入促進の観点からも有効な手段の一つであると認識しております。活用策について関係者と協議をしてまいります。

公衆浴場​について

次に、公衆浴場、銭湯についてです。
利用者を増やし経営を安定させる一つの手法として、サブスクリプション、月額定額制の導入が有効と考えますが、政府の物価統制令の下では導入できないとのことであります。
経営維持に悩む公衆浴場の現状に合わない古い法律であり、国に対して改正を求めるべきと考えますが、区の見解を伺います。

田中 経済産業部長

次に、公衆浴場についてです。
公衆浴場は物価統制令の規定に基づき、入浴料金の上限額について統制の適用を受けており、現行の規定の下では、月額定額制は難しいという厚生労働省の見解を得ております。一方、統制の対象ではないスーパー銭湯やゴルフ場やスポーツジムに併設された浴場などは、各自利用料金を決定しております。九州では複数の温泉施設での利用が可能なサービス、都内では一部スーパー銭湯などで、既に月額定額制を実施しております。
法令改正の要望も含め、まずは公衆浴場組合にヒアリングを行って検討するとともに、新たな利用者獲得に向けた先進事例の研究なども共に行ってまいります。
私から以上です。

区立保育園​の保護者の負担行為について

次に、区立保育園の保護者の負担行為についてです。
区立保育園にお子さんをお預けのママから、通勤の忙しい朝の時間に布団敷きや布団干し、シーツ替えといった負担を強いられて、前時代的でどうにかならないかという御意見をいただきました。共働き世帯が増加する中、少子化の改善に向け様々な子育て環境の改善と充実に区は取り組んできておりますが、世田谷区の保育園の伝統とやらで、保護者の負担を軽減できずにいることは見直しに値すると考え、廃止を求めますが、区の考えを伺います。

知久 保育部長

私からは、区立保育園における保護者の負担軽減についてお答えいたします。
各保育園では、午睡時に布団やマット、簡易ベッドなどのような寝具で対応しており、特に布団の使用が多い区立保育園では、一週間に一回の布団カバーやシーツ替えに加え、月一回程度の割合で布団干しをお願いしている園など、各園で保護者の御協力をいただきながら、園運営を行っております。
保育園が家庭と一体となって子どもの育ちを支えていけるよう、各園では保護者に御協力をいただく内容を入園時に説明し、保護者が園児の送り迎えに要する時間などの見通しを持てるように努めているところです。また、区立保育園では、新型コロナウイルス感染予防のため、現在、敷布団から衛生面で優れたマットへの買換えを進めており、これまで保護者にお願いしている布団干しを行う必要がなくなってまいります。
御指摘の保護者の負担軽減につきましては、園側の保育業務の負担増とならないように工夫しながら、子どもの育ちに配慮した区立保育園における園と保護者との適切な役割分担について改めて検討してまいります。
私からは以上です。

成年後見制度​について

最後に、成年後見制度についてです。
高齢や障害のため行為無能力となった場合、本人に代わって法律行為をするのが家庭裁判所に選任された後見人です。ところが、自然人の場合、被後見人より先に選任された後見人が亡くなってしまうといった不都合や、信用して頼める人が見つからないといった区民の悩みを解決するために、世田谷区は世田谷区社会福祉協議会による法人後見制度を実施しております。
この制度に関し、区民の関係団体に説明するために分かりやすい資料を求めましたが、頂いた成年後見制度に関するリーフレットには、社協の法人後見制度については記載がありませんでした。私は、社協が実施している法人後見は、後見制度を利用しようと考えている区民の様々な不安や悩みに応えるものと期待しているところです。社協が実施する法人後見制度の普及啓発のため、区ホームページで成年後見制度を検索した場合、社協の法人後見制度が結果で表示されるように掲載改善はもちろん、新たなリーフレット等を作成し、区民に配布すべきと考えますが、区の見解を求め、壇上からの質問を終わります。

澁田 保健福祉政策部長

私からは、成年後見制度についてお答えいたします。
成年後見制度は、認知症や知的障害、精神障害等によって判断能力が不十分となり、自分一人では契約や財産の管理等をすることが困難となった方に対して、本人の権利を守る援助者として成年後見人を選び、法律的に支援する制度でございます。
区はこれまで、成年後見制度ハンドブックの配布、老い支度講座や成年後見セミナーの開催、あんしん法律相談等を実施しまして、制度の周知と利用促進を図ってまいりました。成年後見人は、家庭裁判所の選任が必要であり、親族のほか弁護士や司法書士、社会福祉士等が受任する場合や、世田谷区社会福祉協議会等が法人として成年後見人を受任する場合もございまして、区ホームページ及びハンドブックには、この法人後見についても掲載をしてまいります。
世田谷区認知症とともに生きる希望条例におきましても、権利擁護として成年後見制度の利用促進を規定しておりまして、今後、認知症等による成年後見を必要とする方がますます増えてくることを踏まえまして、成年後見利用促進計画に基づく取組とともに、障害者団体等にも積極的に制度の周知を働きかけるなど、さらに多くの区民の方に御利用していただけるようPRに努めてまいります。
以上でございます。

それぞれ御回答ありがとうございました。
区長がおっしゃられたように、子宮頸がんワクチンに関しては、本人の自己選択を基本に、丁寧に相談対応等をすることや、引き続き区民への子宮頸がんワクチンの正しい理解の普及にぜひとも努めていただきたいと申しておきたいと思います。
そして、何よりがん検診、これが大事だということでございますので、お聞きするところによると、二一・数%ということで、横ばいということでありますが、この受診率の向上に向けて、しっかり情報提供をする、そして、受診率を上げていくということで、今、三四・九%の目標ということですが、せめて半分ぐらいの方が受診できるような目標設定をしていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。
あとは、公衆浴場に関してですけれども、スーパー銭湯とか同じような業態であるにも関わらず、公衆浴場は価格統制でサブスクリプションが導入できない、月額制が導入できないというのは、どうも不公平に感じて仕方がないわけでありまして、世田谷区内にも多くの公衆浴場事業者さんがいて、経営の継承に関して大変苦慮されているという状況でありますから、ぜひ世田谷の行政から国に対して、こうした法律の改正に向けてしっかり要望していただきたいと申し上げておきたいと思います。
あとは、成年後見でありますけれども、成年後見制度は、世田谷区の大変いい事業だと思います。法人後見というのは、人じゃなくて法人が後見人になるということですから、しっかりこれも宣伝していただきたいと思います。
以上で私の質問を終わります。

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