大島紀子さん
横浜国立大学
インターンとしての約三ヶ月間の活動で、私は様々な経験をさせていただきました。私が参加した主な活動は、委員会や本会議の傍聴、タウンミーティング、国会見学などです。どれも初めてのことばかりでしたが、特に印象に残っていることについて記したいと思います。
ひとつめは世田谷区内で開催されたタウンミーティングです。私は烏山、岡本、用賀でのタウンミーティングに同行しました。初めての試みということでしたが、それぞれの地区にお住まいの方々が訪れ、質問や要望を投げかけていました。中でも身体に障害を持つ方々の意見は少数派のため、多数派の意見に埋もれがちです。
しかしそういった小さな貴重な要望を受け止められる窓口があるということはとても大事なことだと思いました。
今回、災害が起きたときの避難所マップというものに関しての意見がありました。このマップは体に障害を持つ人の視点が不足していたのです。このような要望を直接議員さんに訴えることの出来る機会の重要さを感じました。
ふたつめは委員会の傍聴です。委員会というものがどういうものなのか、本会議から付託された議案を細かく審査し、表決するという役割しか知りませんでした。実際に傍聴してみると、独特の緊張感と真剣な雰囲気が伝わってきました。
最近話題になっていたアスベストに関する報告もありました。区民の生活に関することも委員の方々によって事細かに議論されており、民意を反映する大事な会なのだと実感しました。
私は地方出身者で、世田谷区民ではありませんが、今まで議員さんというのは何だか遠い存在のように思っていました。
しかし今回のインターン活動を通して、住民の方々と地方議員の方の関係が想像していたよりも身近であるということがわかりました。ただ受身でいるのではなく、自分たちの住んでいる所のことは自分たちで考えていこうという自治の意識が重要なのだと思います。区政に関すること以外にも、勉強になることがたくさんありました。どれも大学に通っているだけでは知りえなかったことばかりです。
この約三ヶ月間の経験をこれからの大学生活や社会に出たとき生かしていきたいと思います。