眞鍋一基さん
明治大学
私が世田谷区の政策で興味を持ったことは「指定管理者制度」についてです。「官から民へ」という政府の改革の流れの中で、世田谷区でも民間にできるものは積極的に民間に委託する方針が感じられました。
「指定管理者制度」は、多様化する住民のニーズに、より効果的、効率的に対応するために公共の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民サービスの向上を図るとともに、経費の削減等を図ることを目的とする制度です。
しかし、この制度は複雑なので、議員の方々も「指定管理者制度」の知識を深めるために、専門家を招いて勉強会をされていました。
そして、私は今回のインターンシップを通して2つのことを学びました。
1つは世田谷区議会議員という地域住民から選ばれた人たちの仕事に取り組む姿勢についてです。
今回お世話になったあべ議員をはじめ区民連の方々は、どうすれば区民が住みやすく、よりよい世田谷区になるかということをしっかり考えてらっしゃることが会議などを傍聴していて伝わってきました。
印象的な場面として、今年の9月上旬の大雨の後にあべ議員は多忙な仕事の合間を縫って、直接地域住民からの苦情の声を聞きに浸水被害の現場に出向かれました。
そして、その場で聞いた状況を区役所の担当者の方にすぐ報告し、対応の改善を要求していらっしゃいました。
そのような姿を見て、地域住民のことを考えて仕事をされていることが伝わってきました。
そして、2つ目は私たち住民自身が議会や行政について、ますます目を向けていかなければならないということです。
指定管理者制度の問題だけでなく、さまざまな条例も話し合われています。
時間があれば直接会議を傍聴しに行ってみる、または世田谷区のホームページを見て気になったことがあれば、パブリックコメントというものがあるので、質問をしてみるなど、住民は情報を提供されるだけではなく自ら積極的に参加する姿勢が大切だと感じました。