「百円出してファーストフードで勉強しろ??」ってどういうこと?第三弾〜予算特別委員会2015年03月10日

「百円出してファーストフードで勉強しろ??」〜決算特別委員会
烏山駅前の中高生応援スペースの反響〜決算特別委員会

あべ力也 委員

それでは、質問してまいりますが、最近、私のツイッターのフォロワーの方から、昨年の決算委員会で、教育長が不誠実な回答をされたけれども、その後のその問題についてはどうなったのかという質問を受けたものですから、その問題についてちょっと質問をまずしたいと思います。

 これは、委員の皆さん覚えていらっしゃると思いますけれども、世田谷区内の生活保護家庭の高校生の方が勉強する場がなかなかなくて、何とかならないかと。いつもファストフードで勉強をされているんだけれども、お金がかかって仕方がない、それについて何とか改善ができないのか

という御質問をさせていただきましたが、それに対して、

教育長は百円出して勉強しろよという回答をされたということなんですね。

それに対して、

中央図書館長は図書館ビジョンの中で検討していくというようなお話でありましたが、

きょうは予算委員会ですから、来年度の予算措置の中では、この高校生の言われているようなことをどういうふうに実現していこうと思っていらっしゃるのか、予算措置はどういうふうになっているのか。

私は、生活保護を受けている家庭の高校生だといっても、今、消費税を八%払って、ファストフードでお金を払っているんですね。ということは納税者ですよね。その納税者の高校生の願いというのが、世田谷には地方消費税交付金というのが還元されていて、年間百七十九億円入ってきているんですよ。それはこの勉強する場がないという高校生の延べ人数にしたら、何百、何千、何万という高校生の消費税かもしれないんですよ。
とりあえずどういう予算措置をされて、この問題に対して対応されているのか伺いたいと思います。

伊佐 教育政策部長

子どもたちの広い意味での学習支援という観点だろうと思いますけれども、私どもといたしましては、各小中学校で行われている地域の方々のそういった学習支援の活動を支援するための予算ということで、特色ある学校づくり予算ですとか、学校地域支援本部のモデル事業の実施の予算等々について予算措置をさせていただいているところです。あわせて、学校図書館を活用した学習支援という方向性も含めて準備を進めているところでございます。

あべ力也 委員

この高校生は区立図書館で勉強する場をぜひつくってほしいという話をしていたので、今お話を聞くと、余り実現されていないんだな、来年度の予算措置の中では、その高校生の話というのは聞き入れられていないんだなというふうに思いました。
ところで、教育長は、昨年はオランダ、ことしはフィンランド、約百万円かけて、予算措置は九百五万三百円というお金で視察に行かれるということは、一般質問の中でも反対をさせていただきましたけれども、この予算は一般財源ですよね。そうすると、地方消費税交付金というのは一般財源に溶け込んでいるわけですから、もしかすると、このファストフードで百円でお茶を飲んでいる高校生の税金で行くのかもしれないんですよ。そのことについては、教育長はどうお考えですか。百円出して勉強しろよと言った教育長は、もしかすると、その高校生の消費税でフィンランドに行かれるのかもしれないんですよ。そのことについてどう思われますか。

堀 教育長

昨年、あべ力也委員に相談なさったという女子生徒に対しては言葉が足りなかったと思って反省しております。

今、部長のほうから話がありましたが、学校図書館のほうで放課後等も踏まえて勉強する機会もつくっていこうと思っておりますし、図書館のほうの開館時間も延長して、そういう子どもたちができるだけ遅くまで勉強できる環境をつくっていきたいと思っております。

あべ力也 委員

質問に答えていないんですね。視察をされて、一人頭百万円ぐらいの予算を使って視察に行かれるということだけれども、この高校生が払った消費税で行くのかもしれないじゃないですか。そのことについて、百円出して勉強しろよと言った教育長はどういうふうにお考えなんですか、そこを聞いているんですよ。

堀 教育長

九百五万幾らかけて今予算を要求させていただいております。大変貴重な税金を使って行くという考えでおりますので、九名で考えておりますが、いろんなところを見て勉強していきたい、いろんな施策に反映させていきたいと思っております。

あべ力也 委員

教育長は、前の決算委員会の御回答の中で、高校生相手に所得格差もあるからという話をされたんですね。所得格差があって、高収入な教育長は自費で視察に行かれたらどうですか。何も公務で行かなくても、お金をいっぱい持っていらっしゃるんだから、外国の教育施策を見たいというのであれば、特別職じゃないですか、自費で行って見てくればいいじゃないですか。それを、高校生が払ったかもしれない、そういった税金も使って、なぜ九百何万円もかけて視察に行かなくちゃならないんですか。先ほど、他会派が介護のアプリで四百何万円と大変な金額だと言っていたけれども、九百五万円ってもっとすごいお金じゃないですか。
区長、これについてはどう思いますか。高校生の気持ちとか考えて、この税金の無駄遣いについて、区長はどう思いますか、私は取りやめるべきだと思いますけれども。

保坂 区長

中高生の勉強する場は必要だと思います。フィンランドに行っていろいろ見てきて、世田谷の教育に生かすということについては、現場の方々も行くことですし、それは期待をしているところです。

あべ力也 委員

お答えになっていないですけれども、区民の高校生も今度、十八歳から選挙権があるというようなことになるんだと思うんです。だから、若者の意見をしっかり取り入れて区政を運営していただきたい。引き続き質問してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上で終わります。

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